有朋丸 整備

金曜日深夜に有朋丸は一月半ぶりに新西ヨットハーバーに戻った
メインセイルブロック、スピンブロック破損、メインセイルは穴が空き、スピンポールスライダーはちぎれ、No.3ジブはバースト、乗員を守り続けて満身創痍
セイルを水洗いして干し、内部に溜まった大量な海水を排水、荷物を乾かして艇庫に運び一旦昼食
水没したウインチを分解掃除、メインセイルブロックを交換、たっぷり夕方までかかりヘトヘト
ガランとしたいつもの有朋丸に戻り何だか少し寂しい
皆でキャンペーン終了の一本〆

皆それぞれの沖縄東海レースを頭の中で整理してる 先輩は書いていた遺書を破った
 
真っ暗闇、本船が見えない程の波、40notの風でブームが海面に刺さりながらも、まだ切り上がって逃げられた。50notでは海面押し付けられてブローチングから抜け出せなかったと思う。浸水して沈まいようハッチを閉めた。体を保持するだけで手一杯、とてもデッキ作業できる状態ではなく、風下には岸、選択肢を失いつつあった。
ヘルムの位置が特に危険、流水でライフラインに押し付けられた。

ポケットには防水VHFとGPS、ハンドコンパス、落水してもマスト灯が見えれば有朋丸を誘導できるし、保安庁に座標を伝えられる。誰か落ちたら飛び込むつもりだった。

壁は高いけど一歩踏み出さないといつまでたっても越えられない。

そんな僕の沖縄東海レース
もう一度出たいかと聞かれたら

あのフィニッシュの感動をもう一度

次はサンラックのパールレース
オーシャンレーサーに休みなし(笑)

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